ひ・と・り

ひとりで お店を閉めて
ひとりで 女は泣くの
あなたが 戻らぬ夜は
泪とお酒をまぜて
思い出も 夢さえも
捨てて来たはず
逃げるよに この町へ
ひとり 来たはず

ひとりで 小窓を撫でて
ひとりで 昔をなぞる
あなたの 温もり求め
枕を抱いて眠る
淋しさも 苦しさも
荷造りしたはず
何ひとつ 残さずに
ひとり 来たはず

忘れない… 忘れない
何年経っても
朝を待つ みなと町
ひとり… ひとり…
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