渚便り

涙色した貝は
私の心
あなたの指から
こぼれ落ちた 波のしずく
サヨナラは 砂の色
私の手を はなれ
キラキラキラと
光の中で 輝いているわ

風に吹かれて 渚にいれば
みんな きれいに 見えてくる
悲しいはずの 思い出も
やさしい出来事に 見えてくる

風とたわむれながら
カモメが一羽
波から波のしぶきを
越えて ひくく 飛んでゆく
サヨナラの物語
やさし歌に変えて
甘い調べを ささやきながら
漂ってゆくわ

風に吹かれて 渚にいれば
みんな きれいに 見えてくる
悲しいはずの 思い出も
やさしい出来事に 見えてくる

風に吹かれて 渚にいれば
みんな きれいに 見えてくる
悲しいはずの 思い出も
やさしい出来事に 見えてくる

やさしい出来事に 見えてくる
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