古都逍遥

春爛漫の 嵐山
落花の雪に 踏み迷う
旅にしあれば 京洛に
君が眸ぞ 偲ばるる
ああ花も夢もかえらず
逢いたい逢いたい 今の君に逢いたい

夢かまぼろしか 祇園会は
濁世の闇に 赫々と
御霊を送る 大文字
哀れゆかしき 古都の夏
ああ花も夢もかえらず
逢いたい逢いたい 今の君に逢いたい

別離は人の 常なるを
銀漢冴えて 水清く
ゆきて還らぬ 紅唇よ
熱き心よ 今何処
ああ花も夢もかえらず
逢いたい逢いたい 今の君に逢いたい
逢いたい逢いたい 今の君に逢いたい
×