HIROMI

こんな幼稚な嘘で 終わった
二人で作った すべてが カラカラに乾いてく
見抜かれてないと思ってる
その程度しか通じ合えてなかった
目を見て 仕草で 身なりで とうに気づいてたのよ

“君の未来のために 君の笑顔のために
僕は今すぐ君の前から消える” なんて
はっきり言えばいいのに 透き通るその胸
私のためなんかじゃない

最後のキスと言って 涙まで流して
まるで自分が一番不幸な顔してる
明日から気兼ねせず あの子に会うために
そこまでするあなたに 微笑んであげたの

虚しさだけが ここに残って
ステキな思い出にさえ させてくれなかったね
残されたカップを見つめた
ずっとずっとずっと 見つめていた
軽やかな足音が 聞こえなくなるまで

“君の未来のために 君の笑顔のために
僕は今すぐ君の前から消える” なんて
見え透いた嘘ついて 嫌いにさせたって
思いたいよ 思わせてよ

あなたしか見えなくて 夢中で恋をした私
かわいそうで可愛くて 涙が止まらない
幸せそうなあなたは まだ見れそうにない
もう強くはなれない…
誰か抱きしめてて

いつかくれた指輪は サイズが合わなかった
ブカブカで重たくて… でもそれでよかった
不器用に騒がしい薬指を いつも
いじることが好きだったの

みっともなくなるほど あなたを愛した私を
いつか許せる時が 来ればいいと思う
何かを探すように 時々しゃべり出す薬指が
誰かを忘れてくれなくても…
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