おぼろ月夜の上州路

月も霞(かす)んだ 故郷の空が
背中(せな)で泣いてる 笑ってる
生れ上州 追われて三河
その先ゃ決まりの 通せんぼ
聞いて下せぇ 男の情け

人の縁(えにし)に 背いた芒草(すすき)
詫りゃ 朧(おぼろ)の 子守唄
泣きの12才(じゅうに)で 母恋鴉
その先ゃ涙の 通せんぼ
聞いて下せぇ 男の情け

夜風(かぜ)が冷たい 懐(こころ)にしみる
どこか似ている 流れ星
明日はぞろ目か 河原の小石(いし)か
その先ゃ浮世の 通せんぼ
聞いて下せぇ 男の情け
×