花の三度笠

男三度笠 横ちょにかぶり
おぼろ月夜の 旅がらす
可愛や小柳 とめずにお呉れ
あけりゃ明日の 風が吹く
世話にくだけて エー暮らしゃんせ

野暮な白刃にゃ からだを張るが
ままよにが手な 色出入り
こんな男に 惚れるなァおよし
末の苦労が 目に見える
想いつめずに エー暮らしゃんせ

花の三度笠 柳がなびく
乱れごころで なぜなびく
知らぬ振りして 峠を越えりゃ
またも身に沁む 通り雨
想い出すよな エーことばかり
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