舞妓はん

花のかんざし 重たげに
きいておくれやすかと 舞妓はゆうた
お座敷帰りの 祇園町
きけばかなしい 物語
京はおぼろ夜 涙月
加茂の流れも 泣いていた

踊り上手で 年頃も
丁度同じぐらいで 似ていたそうな
命とちかった 恋一つ
抱いてお墓に ねむるそな
都おどりの 初舞台
母のつもりで 踊るとか

桜がくれに 清水の
別れ道で舞扇 あの妓はくれた
二人のこの恋 いつまでと
思や気になる ことばかり
あすは参ろか その墓へ
恋の花咲け 京の春
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