霧のかなたに

愛しながら別れた 二度と逢えぬ人よ
後姿さみしく 霧のかなたへ
忘れな草むなしく 胸ふかく抱きて
窓の灯りともして あの人を待つの
窓の灯りともして あの人を待つの

夜の風が冷たく 頬をぬらす時は
思い出して私の 愛のともしび
花の色もやさしい 故郷をはなれ
私一人残して あの人はどこに

はるか遠くはなれて 時は流れすぎて
夢に結ぶ二人の 心はひとつ
夏の嵐吹いても 木枯し吹いても
窓の灯りともして あの人を待つの
窓の灯りともして あの人を待つの
×