影踏み

心が戯れるまま夢中で遊んでた
母親の呼び声 もういいかい まだだよ
夕暮れの空には 上弦のお月さま
永遠の意味なんて知らなくてよかった

孤独が目覚めるその時まで
風も月も影も分かち合えたのに
いつから僕らは闇を見つめたの

遠ざかる声が夕日に溶けていく
はしゃいだ影はどこまでも伸びていく
しばらく君と話していたいから
今はまだどうか灯りを消さないで

二つの錆びたブランコが 互い違いに揺れた
サヨナラの重さなんて感じていなかった

夢から目覚めたその時まで
空も雨も雲も同じに映っていた
いつから互いに何を愛したの

もう戻らない日々 止まったままの時間(とき)を
静かに再び 動かし始めたい
しばらく君と会えなくなるから
今だけはどうか灯りを消さないで

引き離された傷が疼く頃 痛みはその心を呼び覚ましていく
どこかで僕らはまた巡り会う

遠ざかる声が夕日に溶けていく
はしゃいだ影はどこまでも伸びていく
もう戻らない日々 止まったままの時間(とき)を
静かに再び 動かし始めたい
いつかまた君と会いたくなったら
その時はこの手で灯りを灯せばいい
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