ねどこのせれなあで

ぼくがてってい的に
ほれてるあの娘が
ぼくのノウミソを
じゃぶじゃぶ洗ってるんだ
いつ抜きとられたか
知らないが
あの娘は楽しそうに
洗ってるんだ
ぼくはそれを横目で
見ながら
少年ジャンプを読んでいる

あの娘がいくら洗濯すきだからって
ぼくのノウミソまで
洗うと思わなかったよ
部屋にあるものは
あの娘のものが多いので
仕方がなく
マルクスとレーニンの本をすてたんだ
あの娘はぼくによくつくしてくれるのは
いいけれど
たまにはひとりで
ハネをのばしたい時もあるんだ

オフクロから
やっと解放されたっちゅうに
今度はあの娘が
リモコンしようとしている
でももうあの娘と
別れることはできない
他の男にやるのなら
殺した方がいいのだ

しかしあの娘が
しわしわになって
赤い口から火をはきながら
迫ってきたらこわいから
ぼくはスモッグだらけの
空を見上げて
満月の夜をまっていよう
あの娘がひらきっぱなしの
顔をして
ねこんだ夜に
ぼくはデバボウチョウをとごう
明日相模原まで
デバボウチョウを買いに行こう
×