乱反射の季節

走り出した世界
並走する秒針
交換可能なデータ
価値を裏切って飛ぶ

安全地帯に立った
その足には宿らない
収集不能になって
しまう前に一歩だけ

夢見たものへ
真っ直ぐに伸ばす手が
誰かの道を塞いだ
街の灯りの中
溶けて消えていく
無数の色が
混ざる様に

有限の日々に飛び乗って
こぼれ落ちていく未来の
軌道をずっと眺めてる

そういう光が照らしだす
汚れてしまったノートに
新しい地図描いてく
見たことのない色で

偶然が絡まって
形づくる運命
正しく見えるストーリー
それを裏切って飛ぶ

豊穣の海辺は
渦巻く波の記憶
誰も強制しない
踏み切るのは自分だけ

世界が
移り変わっても
ずっと
変えられないこと

夢見たものへ
真っ直ぐに伸ばす手が
誰かの道を塞いだ

街の灯りの中
溶けて消えていく
無数の色が
混ざる様に

有限の日々に飛び乗って
こぼれ落ちていく昨日の
軌跡が夜に跳ね返る

そういう光が照らしだす
汚れてしまったノートに
新しい地図描いてく

見たことのない色
産まれるような
運命の向こうに
踏み出せば
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