新潟のひとよ

風がつめたい 新潟駅に
ひとり残して 来たけれど
この胸にこの胸に 淡雪みたいに
泣いてすがった 花のかおりが
忘れられない 新潟のひとよ

柳小路(やなぎこみち)の 灯りをひろい
あの日ふたりで 歩いたね
別れても別れても 男のこころに
咲いて枯れない 花のかおりが
おれを泣かせる 新潟のひとよ

雪が流れる 萬代橋を
思いだすたび 逢いたくて
古町は古町は 今夜も寒かろう
白い襟足 花のかおりが
今もやさしい 新潟のひとよ

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