鋭角な日常

ようこそ世界の真ん中の国へ
指先一つで滑り込んだ目抜き通りで
足先の消えた幽霊の群れが
色とりどりの街灯を歌いながらすり抜ける

ディスプレイの上 泳いでる魚
空を飛ぶための魔法の水 集めている
本当か嘘かは誰も気にしない
この街を今生きている そのスピードの最中

何人目の君と 何番目のわたし
きれいな言葉 貼り付けられて
本当の気持ちは 何回目の言葉
街はスピードを上げて

燃え上がるこの夜の中 泳いでく
とめどなく流れてく日常の中を
口笛吹きながら

ようこそ世界の最果ての国へ
指先一つで迷い込んだ路地の裏側
足先の消えた幽霊の群れが
色とりどりの服を着て噂話 花が咲く

何人目の君と 何番目のわたし
きれいな加工 施されてる
本当の気持ちは 何回目の言葉
街はスピードを上げていく

消えてしまう前に見つけ出して
とめどなく流れてく日常の中を
口笛吹きながら
宛名のない言葉
雪の様に降り積もってく
喧騒の街を
真っ白に染める

消えてしまう前に見つけ出すよ
とめどなく流れてく日常の中で
口笛吹いて

燃え上がるこの夜の中 泳いでく
とめどなく流れてく日常の中を
口笛鳴らしながら
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