時の行方~序・春の空~

春の空ふと見上げて思った私の小ささを
今日も在るがまま為すがまま赴くまま
この胸、風に添えて

雲を渡るは鳥の群
風に揺れるは花の弁
月夜踊るは乱れ髪
水に映るは貴方の頬

永久に響くは虫の声
寄せては返す波の詩
空に宿るは星の影
白に染まるは貴方の夢

このまま 色とりどりの季節にただ身を任せ
貴方に流れ着きたい 草花のように

一人漂う時の凪
天に架かるは虹の橋
胸を焦がすはなごり雪
今も聞ゆる貴方の唄

このまま色とりどりの日々にただ身を任せ
貴方に流れ着きたい 今すぐ

このまま−−−
貴方に消えてしまいたい
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