夢ほたる

誰を呼ぶのか ほたる火よ
消すに消せない 恋慕(おもい)火か
いく夜逢(よお)う瀬を 重ねても
どうせ貴方は 夢ほたる
夜が明ければ 他人(ひと)の駕籠(かご)
飛ぶに飛べない 夢ほたる

燃えて散るのが 運命(さだめ)なら
恋の命火 消えぬ間に
胸を焦がして 舞うがいい
どうせ私は 待つだけの
羽(はね)を失くした 恋ぼたる
明日が見えない 夢ほたる

恋の儚(はかな)さ 切なさに
泣いて舞うのか ほたる火よ
いくら真心 つくしても
どうせ飛べない 二人では
夢で抱かれる 私には
あんた死ぬまで 夢ほたる
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