さよならだよ、ミスター

僕は思うのさ 人生ってやつは
ときにせっかちで 冗談のきかないものだ
ねぇ みせておくれ とびっきりの笑顔を
すてきなまほうだ やさしくなれるからね

さよならだよ、ミスター
旅はもうはじまるのさ
きみはこれから「しあわせ」という途方もないものをさがす
でもそれはきっとそんなに悪い日々じゃない
こころはじゆうだよ ほら 顔をあげて

みんなちがうのさ わかりあえないけれど
でこぼこぶつけりゃ あんがい楽しいよ

さよならだよ、ミスター
こぼれおちる涙には
きみしか知らない理由があるのだろう 言わなくていい
でも振りかえるなよ その背中はもう美しい
きぼうは自分の手で みつけるんだ

悲しみは消えやしない だから よろこびでくるんじゃうのさ
そしていつの日か そのやさしさを
愛する誰かに つなげておくれよ

さよならだよ、ミスター
ぼくはきみに出会えて
ちょっとだけ「しあわせ」について わかった気がするんだ
名前をつけるなら この気持ちを歌うのなら
いや やめておこう 泣いちゃうから

出会いと別れをくりかえして きみもやがて大人になるだろう
でも慣れてしまってはいけない すべてははじめてのものがたり
大丈夫だよ きみは歩き出せる 風のむこうまで 風のむこうまで

さよならだよ、ミスター
旅はもうはじまるのさ
きみはしあわせになるために 生まれてきたんだから
さびしさにふるえて 風のなかでたちどまるな
おもいだしておくれよ ぼくはずっときみを 想っているよ
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