カレーライス

カレーライスの香り
小さい頃の匂い
叱られた後に食べた思い出

今 私が作ってる
カレーライスはどんな
思い出に変わっていくんだろう

鍋底に沈んでいる
隠れたスパイスは言えないの
刻んだ涙は 誰のせい?

幸せの顔をした
とびきり辛いカレーライス
罪と罰 よそわれて
食卓へ運ばれていくの
カレーライス
カレーライス

グツグツ煮込んでみても
私が優しくなるわけでもないのに
煮込んでる

くたくたの玉ねぎが
皿の上で 居心地良さそうにしているのが いい

美味しいと食べている
あなたの心はわからない
何年後にもわからない

奥だけが深くなる
とっても美味しいカレーライス
一言で表せない
味わいになってゆくのだろう
私たちもカレーライスみたいに
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