甘酸っぱい恋の夏

ひと吹きの風に ひな菊が揺れる
夏の終わりの 青い高原
大好きな彼を 乗せている汽車が
遥か町並み 横切って行く
お揃いの ボタンダウンのシャツを
身につけ私は 手を振るの
彼にあげた むらさき露草
彼がくれた 小さなくちづけ
みんなみんな 想い出に変わる
初めてずくしで 瞬く間に過ぎた
甘酸っぱい 恋の夏

長くなる影に 後ろ振り向けば
夕陽に染まる 赤い高原
溢れでる涙 飛び散らすように
風に向かって 走って行った
いつの日か もっと大人になって
彼の住む街 訪ねるの
彼と分けた 葡萄のひと房
彼と触れた 小川の冷たさ
みんなみんな この胸にしまう
初めてずくしで 瞬く間に過ぎた
甘酸っぱい 恋の夏
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