Arma

見ていたのは
今居る場所のまだ向こう
向かい風がやさしく頬を撫でた

無限にあるはずの未来が
掴みかけてはまた遠ざかる
手を伸ばせもっと
届かないのもそれがご愛嬌

このままここで終われないさ
先はまだ長そうだ
疲れなんか微塵もない
とは言わないこともない
けど

例えばほら
きみを夏に喩えた
武器は要らない
次の夏が来ればいい

時の果てまで効きそうな
詩はラテン語だから読めないが
研ぎ澄ませもっと
叶わないなら今日も歌うぜ

物語は終わりじゃないさ
全てを抱えて行く
愛(かな)しみがまだわからない
とは言わせない
とそう思うのさ

そううたおう
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