夫婦花

破れ障子に 着たきりすずめ
苦労覚悟の 新所帯
汗と涙で 二十と五年
風が身にしむ 除夜の鐘
頭下がるぜ おまえには

何をやっても 裏目の時は
酒に逃げてた 俺だった
笑顔たやさず 健気に耐える
おまえ見るたび 情けなく
陰で詫びてた 月の夜

この世かぎりの 命だけれど
こころみちづれ あの世まで
重い荷車 ふたりで押して
越える人生 七曲り
いつか咲かそう 夫婦花
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