恋花

花は誰の為に ひとりで咲くの
悲しいことも 悩んだことも あったはずなのに
上手な恋を羨(うらや)まず 青空だけを見上げずに
わたしはわたし わたしの恋花よ
咲きなさい 咲きなさい そして泣きなさい
咲きなさい 咲きなさい 倖せなんか考えず
咲きなさい 咲きなさい もっと泣きなさい
生れてこなけりゃ 良かったくらい

花は生きることを 選びはしない
綺麗なときの 儚ない身体 見つめられるだけ
心の奥の淋しさも 短い生命の切なさも
わたしはわたし わたしの恋花よ
咲きなさい 咲きなさい そして泣きなさい
咲きなさい 咲きなさい 未来も過去も捨てるほど
咲きなさい 咲きなさい もっと泣きなさい
生きてることから 解放(ときはな)されて

咲きなさい 咲きなさい そして泣きなさい
咲きなさい 咲きなさい 倖せなんか考えず
咲きなさい 咲きなさい もっと泣きなさい
生れてこなけりゃ 良かったくらい
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