陽炎

見慣れた街の景色に君と二人
誰が見ても恋人だね
揺れる黒髪 小さな指に
変わらない時間を信じたけど

泣き出しそうな空は そのまま僕の心さ
君とこんなに傍にいるのに
差し出したその手握って そのまま僕の心へ
君をこんなに愛しているのに

街の灯りに浮かんだ二人の影絵
姿はあの日のままで
小さな指に 光る指輪が
埋まらない隙間を教えていた

降り出した雨の中 その中に僕は一人
君を探してさまよう陽炎
言いかけた言葉たどって そのまま君の心へ
君をこんなに愛しているのに

雨を避けて 僕の声 時を越え 君に届けようと
雲を消して あの日の君に

泣き出しそうな空は そのまま僕の心さ
君とこんなに傍にいるのに
差し出したその手握って そのまま僕の心へ
君をこんなに愛しているから
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