聖橋の夕陽

学生街の 坂道で
偶然きみに 逢うなんて
白髪の混じる 齢(とし)なのに
ときめく胸が よみがえる

何を話せば いいんだろ
あの頃のきみが そこにいる
変わりゆく この街かどに
色あせぬ 青春がある

きみを傷つけた ことがあったから
今が幸せと 聞いてよかった…

聖橋から 眺める夕陽
川がまぶしく 時はたたずむ
戻らない 想い出に 恋をする

家路を急ぐ 日暮れ時
きみにも帰る 家がある
ためらいがちな 微笑みを
交わせば風が さらっていく

わずか5分でも 心熱くした
ここで見送ろう 人にまぎれて…

聖橋から 眺める夕陽
響く線路に 時が流れる
戻らない 遠き日の 恋が行く
戻らない 遠き日の 恋が行く
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