未熟の晩鐘

振舞う それぞれに 落日の影 否めず
残照か 薄暮か 鐘の音 鳴り渡る

遥か 地平に 彷徨う姿
悟りより 迷いを 背負う道の果て

命の 幽さを 欲望の影 認めず
誘いか あがきか 晩鐘の 鳴りやまず

未だ 教えを 説く期 熟さず
悟りとは 無縁の 未熟を愉しむ

遥か 地平に 彷徨う姿
悟りより 迷いを 背負う道の果て

背負う道の果て
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