紅花慕情

紅花(べにばな)摘む指 痛むから
そろそろ来るでしょ 酒田舟(さかたぶね)
想いを寄せても 届かぬと
判っていながら 背のびして
姉(あね)さんかぶりは
エンヤコラ エンヤコラ 待ちたがる

花笠祭(はながさまつ)り 袖触れて
目と目を見つめた こともある
あなたに逢えたら 今度こそ
身の上ばなしを 交わしたい
わたしの見る夢
エンヤコラ エンヤコラ 神頼み

紅花積み荷の 舟が行(ゆ)く
みれんの波立つ 最上川
甘えてこの身を 投げたなら
あなたは助けて くれますか
呼ぶ声欲しさに
エンヤコラ エンヤコラ 会いたがる
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