焦燥がこの僕をだめにする

こんなに誰かのことを
好きになるなんてね
想像もつかなかったよ
欠けた月

ヘミングウェイ 読みかけのまま
ずっと放っていたんだ
何だかどよんとしてる
胸の隅

大きな声で叫びたくて
窓を開けてみたけど
秘密を明かす勇気なんてない
夜風の中に
ため息を捨てて
笑った

悲しみならば
忘れられるけど
どうして愛しさは
僕を悩ますのか
涙にすれば
やがて涸れるのに
君へのこの想い
消えてはくれない
焦燥がああ僕を
だめにする

気の抜けた炭酸水を
飲んだのはいつかな
心がもの足りなくて
手を伸ばす

愛とは何か 考えても
答え 見つかりはしない
それでもどこかで君を求めて
一方的な
眼差しを送り
落ち込む

苦しみならば
耐えればいいけど
どうしてそのつらさ
大事にするのだろう
瞳閉じれば
楽になれるのに
真夜中 面影を
思い浮かべてる
焦燥がああ僕に
つきまとう

悲しみならば
忘れられるけど
どうして愛しさは
僕を悩ますのか
涙にすれば
やがて涸れるのに
君へのこの想い
消えてはくれない
焦燥がああ僕を
だめにする
×