むかえにこないで

夕立が
すこしだけ時間をくれた
ひさしぶり
あなたの部屋へ急ぐ気持ち

プロポーズされたままの気まずさも
すずしく晴れて 歩き出せそうで

むかえにこないで
むかえにこないでいて
ひとりきり 雨やどりしていたい
心配しないで
心配しないでいて
立ち止まる恋心を知らないで

いつだって
何かしてあげたいくせに
やさしさに
甘えるのは にが手な私

雲の切れ間から 夏の陽が射した
小降りになった道がひかってる

むかえにこないで
むかえにこないでいて
大切なことを決めてるところ
つらくならないで
つらくならないでいて
私から 腕の中へたどりつく

むかえにこないで
むかえにこないでいて
待たせてる方もせつないけれど
心配しないで
心配しないでいて
ほんとうは 気にしていてほしいひと
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