はるみ

アー やって来ました 北海道へ
惚れていりゃこそ 逃げて来た
愚痴も言わずに 尽くしてくれた
苦労つづきの 細い肩 はるみ
俺はやっぱり 抱けなかったよ

アー 赤いネオンに 変わりはないが
どこか淋しい 北の町
聞けばあんたも 東京の生まれ
浮いて流れた 花とやら はるみ
俺は今夜も 酔えなかったよ

アー 哭くな怨むな 道産子かもめ
哭けば未練の 波しぶき
口にゃ出さぬが 生涯かけて
惚れた女は おまえだけ はるみ
俺はひとこと 言いたかったよ
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