夕暮れ もう陽は落ちて茜の空
どこかで揺れる 風鈴の調べ
縁側に並んで座ってあなたと見た
蛍の光 一つ二つ 思い出していた

どれだけ歳を重ね 言葉忘れても
心のすぐ側 聞こえる声
蛍の様な小さな光だとしても
今もまだこの場所で捜している

チャイムの音
宅配便を受け取った夜
届いたのは重いダンボール箱
懐かしい匂いがした 田舎の匂い
もうぎりぎりで 溢れ出す涙集めた

どれだけ歳を重ね 言葉忘れても
心のすぐ側 いつでも会える
「ちゃんと食べなさいよ」と詰め込まれていた
分かってる、分かってるよ。

小さい手 握ってくれた
大きかった手 しわくちゃに
いつだってひとのため
その手は暖かかった
ララララ ララララ
あなたの唄を歌ったよ
どうか 届いて

どれだけ歳を重ね 言葉忘れても
心のすぐ側 聞こえる声
蛍の様な小さな光だとしても
この場所で大切に捜しているよ
空の向こう あなたにも見えるように
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