似たものどうし

目を覚ます
寝ぼけ顏
焼けたトーストに
コーヒーの香りがする

テーブルに向かい合う
当たり前のような日常
過ぎ去ってゆく

『ねぇ』とひとこと
言うだけで伝わり合うような
そんな魔法のような

笑い方も泣き方も甘え方も
どこか僕を見ているようで
愛しく思うよ
そして今
密やかに誓うよ
何よりも君を大切に
そんなことを思ってたんだ

棘のある言葉で
何度も何度も傷つけ合っては
目も合わせず
時が経ち
少しずつ
心にかさぶたができるのを
隣で待つんだ

知らない間に
僕も君も年を重ねて
疲れた顔も多くなって

笑い方も泣き方も甘え方も
どこか僕を見ているようで
愛しく思うよ
そして今
密やかに願いを
涙より笑顔を少しだけ
そんな未来を想像して

はじまりを思い出そう
そして二人
手を繋いで歩いてゆこう
忘れないように

笑い方も泣き方も甘え方も
どこか僕を見ているようで
愛しく思うよ
君がいて僕がいる
似たものどうしさ
僕ら変わらずにいよう
ずっとずっと
×