くれないおけさ

おけさ袈裟懸け 身を切る吹雪
逃げて安宿 恋のあと
おけさ一節 しびれて聴けば
情け欲しさの 寺泊
旅に疲れて 見た夢は
女くれない 嘆き節

おみつ吾作にゃ 佐渡ひと跨ぎ
たらい舟でも 渡る恋
あるかないかの しあわせだから
はるか霞んだ 親不知
おけさおけさの 佐渡の海
船は出るやら 出ないやら

冬は半年 いつくる春は
朝の旅立ち 柏崎
いくら誠を 積み重ねても
嘘のひとつで 散った恋
逢瀬つづけて 見た夢は
女くれない 嘆き節
×