港じゃんがら 帰り船

漁(いさ)りの浜に 人影(かげ)は無く
涙まじりの 雨が降る
いわき七浦 じゃんがら謡(うた)に
鉦(かね)と太鼓も 泣いて鳴る
菊多浦(きくたうら)から 塩屋のさきに
あなたの船は いつ帰る

港の路地に 消え残る
都忘れの 花の色
いわき七浜 新盆(にいぼん)灯り
たすき浴衣に まただぶる
はるか沖から わたしの許へ
あなたの船は まだ見えぬ

山背(やませ)の風は 送り風
未練なお増す 別れ風
いわき七磯(ななそ)の この世の岸に
つなぎとめたい 命まで
久之浜(ひさのはま)から 塩屋のさきに
あなたの船は いつ帰る
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