水の三拍子

青空を 浮雲を
水面に あやしながら
たゆとうて まどろんで
目覚めたまま 夢見てる

欲しいものは もうなくて
吹く風のままに 揺れるとき
花はただ まなざしになる
うつして あふれて

ルフフ…

たそがれに 月影に
水面は 染まりながら
さざ波の 息づかいは
終わりのない 三拍子

この世の渕を こぼれる
声なき言葉の いくつもに
花はただ 耳をすませる
光ふるえる 舟の上

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