ボクハナク

ぼくは泣く きみを愛し切れない
夜が明けた 窓辺で
ぼくは泣く ドアを開けたままで
飛び出した トランク

もう帰らない やりかけの恋が
まだ腕に あたたかい

こう触れていた
ぼくよりも大切な きみなのに
わからない

ぼくは呼ぶ きみが走り抜けてく
陽が当たる 歩道を
ぼくは呼ぶ 橋にたどり着いても
止まらない 風の日

もう帰らない もう戻らないきみの
愛よりも 冷たい
もう流れて 散ってゆくよぼくの
朝をみた なみだ

そう 悲しみと
ぼくは 同じくらいの川となり
海へゆく

こう触れていた
ぼくよりも大切な きみなのに
わからない

そう 悲しみと
ぼくは 同じくらいの川となり
海へゆく

こう触れていた
ぼくよりも大切な きみなのに
わからない
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