花嫁峠

嫁ぐ佳(よ)き日の 長持ち唄が
風に流れる 村ざかい
娘見送る 花嫁峠
山のむこうで 待つ婿どのと
心結んで 幸せ掴め

親の欲目で 云うのじゃないが
姿まぶしい 角かくし
つづく七坂 花嫁峠
青葉若葉の また来る春にゃ
可愛い初孫 抱かせておくれ

娘手放す 切ない胸を
知るや雲間の 揚げひばり
ここで見おさめ 花嫁峠
親も認めた よい人だから
永く仲よく 達者で暮らせ
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