ためらう年頃

くちづけのあとはいつも
泪なのね
許してね 別に訳はないの
あたりには 誰もいない
夜の浜辺
うち寄せる波の音がひびく
ふるえて胸に抱かれて
息をひそめる私
あなたの甘い匂いが
肌や黒髪に溶け込む
愛されることはとても
幸せだけれど
今すぐには恐い ためらいの年頃

つなぎ合う細い指が
離れないの
なんとなく今は甘えたいの
足あとが砂にならぶ
夜の浜辺
降りそそぐ月の光青く
泪で濡れた横顔
腕にうずめた私
あなたが何をほしいか
とても痛いほど分かるの
愛されることはとても
幸せだけれど
今すぐには恐い ためらいの年頃
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