アオイコドク

教室の隅 物置みたいな表情をして
まばたきもせず 存在を消した男の子
僕に教えて 放課後 声をかけられた
私は驚いて 一拍置いて 逃げ出した

「ちょっと待ってよ 教えてよ 知ってるんでしょう?」
「この世界の終わらせ方」

ラル ラル ラル ラル ラル
言葉にならない 悲鳴を叫べよ
いつでも誰もが独りぼっち

ラル ラル ラル ラル ラル
目指すべき夢も 何もないよ
僕は何をするべきなんだろう
教えてよ

教室の真ん中 迷いのない表情をして
宙を眺めている 不思議な女の子
まあ 関わることなんてない 私は透明少女
誰にも見えやしない そう思った矢先

「ちょっと待ってよ 教えてよ 知ってるんでしょう?」
驚いて私は逃げ出した

ラル ラル ラル ラル ラル
ここにいるよ 誰かみつけて
ほんとはみんな泣いているんだ

ラル ラル ラル ラル ラル
屋上のフェンス 牢屋みたいね
いつのまにか僕ら笑ってた

何の為に生まれたのかな?
世界を救う為じゃない
そんなわけあるはずないだろ?
そんなのわからないでしょ
じゃあ誰の為に生まれたのかな?
誰の為に生まれたのかな
どこへ行くのかな?

僕が世界を救うんだ

ラル ラル ラル ラル ラルラ
高速で風を切って過ぎてく
蒼い孤独は 大人には見えない

ラル ラル ラル ラル ラルラ
叫んでる声が聞こえるよ

ラル ラル ラル ラル ラルラ
みんなの世界のヒーローになるんだ

ただ漠然と透明な君に誓ったこと
嘘じゃない
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