ピンク・シャドウ

満月が僕の姿を公園の円卓の大理石に
くっきり写し出し
僕は月と僕等の三つの関係の
なぞかけことばを考えて立っていた
愛してるよ君だけを
愛してるよ君だけを

君は僕の作った歌を口ずさんで
ピンクのチョークをじょうずに踊らせて
何十本もすりへらしあせもふかずに
僕の僕の影をぬりつぶした
愛してるよ君だけを
愛してるよ君だけを

あの夜二人ともみょうに静かだった
僕のピンクの影の上を二人裸足で
一言もしゃべらず 顔も見合わせずに
僕等はワルツをとてもうまく踊った
愛してるよ君だけを
愛してるよ君だけを…
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