雪子

雪から生まれて きたのよと
羞(は)じらい浮かべた おさげ髪
雪子 雪国 雪の花
村のはずれで 別れて来たが
あの娘(こ)はどうして いるのやら…

無いない尽くしの 暮らしでも
誰にも頼らず 生きてきた
雪子 雪国 雪化粧
嫁にも行(ゆ)かずに あなたを待つと
届いたあの日の 片便り…

木枯し寒空(さむぞら) 星月夜
あの娘も見てるよ 故郷(ふるさと)で
雪子 雪国 雪景色
山に辛夷(コブシ)の 花咲く頃に
夜汽車で迎えに 帰りたい…
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