そして そして そして…

二人で旅した 港の街は
あの日と同じ 雨模様
どうかおしえて 風見鶏
忘れられない ひとの行方を
逢いたくて 逢いたくて ああ逢いたくて
苦しくて 苦しくて 息も出来ないほどに
そして そして そして…

想い出たどって 一人で歩く
異国が香る 坂道を
ロープウェイから 見下ろした
街は哀しい 美しすぎて
切なくて 切なくて ああ切なくて
儚くて 儚くて 消えた夢は陽炎(かげろう)
そして そして そして…

硝子を散らした 港の夜に
滲(にじ)んで揺れる 街灯り
どうか運んで 潮風よ
忘れられない ひとのところへ
恋しくて 恋しくて ああ恋しくて
泣きたくて 泣きたくて 涙枯れ果てるまで
そして そして そして…
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