卒業

6時ちょうどにアラームを押し込んで
めざましのテレビなんかに追い立てられて
あわてて飛び出して行く
アスファルト蹴り上げて行く
イヤフォンにエンドレスのビートを鳴らして

代わり映えしないいつもの教室に
かけがえの無い大切な仲間がいる
「給食のパンてどうして
こんなにパサついてるんだろう!?」
そんなこと言い合えるのも
もう少しで終わってしまうんだね

変わっていこうぜ
やりたいことまだ見つからなくても
笑っていようぜ
俺たちは俺たちを卒業しないから

このごろママは子育て放棄中
パパは寛容と理解のプリテンダー
だからスティングレイ鳴らして
お前らと朝まで語って
そんな時間が永遠に
続くといいなと思っているんだ

変わっていこうぜ
どうせなら一から塗り替えてしまおうか
泣いてもいいんだぜ
俺たちは俺たちを卒業しないから

ワンピース欠けちまったら
完成しないジグソーパズルのように
俺たちのキズナは最強のストーリーになる

変わっていこうぜ
やりたいことは自分で見つけるのさ
笑っていようぜ
俺たちは俺たちを卒業しないから
俺たちの現在を駆け抜けろ
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