よりそい傘

ひとりで濡れれば 冷たい雨も
ふたりで濡れれば 暖かい
逢えてよかった あなたに逢えて
何故かこころが やすらぐの
肩をやさしく 抱(いだ)かれて
まわり まわり道する… よりそい傘よ

灯りもわびしい 駅裏通り
馴染みの店だと さそい酒
酔って甘える あなたの背中
うれし涙が こぼれます
雨よも少し 止(や)まないで
夢の 夢のようです… よりそい傘よ

寒くはないかと 微笑みかける
照れてるその眸(め)が 好きなのよ
離さないでね この指この手
やっと来ました 遅い春
送り送られ また送り
帰り 帰りたくない… よりそい傘よ
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