しのび逢い

霧降ればぬれる外人墓地に
人目さけてしのび逢えば 不意に涙
罪深いことと知ってはいても
今のふたり裁き受ける人のように・・・・・
こんなにやつれはてたあの人
連れて行けぬせつなさ
ただ感じ合うだけ
港あかり 涙まじり
あのひとがいとしい

出る船を送る大桟橋を
遠い過去をしのび乍らふたり歩く
あやまちは一度あの日の弱さ
今のふたり道に迷う人のように
はげしく思いこめてあのひと
すがる腕のかぼそさ
なぜ抱いてやれない
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