嘘つきシューティングスター

夢みたいで夢未満のこの部屋から
君にサヨナラが届くといいな
嘘みたいに素敵な夜に

星が遠い夜は
夢がないねと 鬱いでいたっけ
見落としていただけの
迂闊さに気付いたよ

コバルトの空に
啜り泣きが聞こえて
ああ僕は確か
君に言う事が
あるんだっけ

嘘つきシューティングスター
ずっと一緒だなんて
根拠も無いこと祈るから
寂しくなるんだ

夢みたいで夢未満のこの部屋から
君にサヨナラが届くといいな
嘘みたいに素敵な夜に

随分ながい間
流れ星を探してたようで
最終バスは過ぎて
誰もいなくなってた

かじかむ指に
懐かしいぬくもり
ああ君はきっと
泣いているんだ
手を握って

嘘つきシューティングスター
ずっと一緒だなんて
ありえない話もさっきまで
ありえた筈なんだ

夢みたいで夢未満のこの部屋から
僕のサヨナラが届くといいな
嘘みたいに素敵な夜に

贅沢なこと 言わないよ
もし願いが叶うなら
その手を握らせてよ

嘘つきシューティングスター
ずっと一緒だなんて
「お星様になってどうこう」と
言う気は無いけど

夢みたいで夢未満のこの世界から
君にサヨナラを届けるよ
お願い 目を瞑って

嘘つきシューティングスター
ずっと一緒だなんて
大それた夢の代わりに
小さな奇跡を

握り返したぬくもり
いま確かに僕は
君の手に応えたんだ
嘘みたいに素敵な夜に
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