江差初しぐれ

あの雲が この川が
海に戻って 行(ゆ)くように
母さん元気で いるうちに
帰りたい ふるさとへ
いく夜寝ざめの 夢まくら
江差恋しい ああ 初しぐれ

波の音(ね)も 浜歌も
募る寂しさ 遠い町
ほおずき色した 漁火が
この胸に また灯る
好いたどうしの 泣き別れ
江差恋しい ああ 初しぐれ

鴎鳴く 北みなと
歌がやさしく 呼んでいる
小さなしあわせ 手土産に
帰ろうか ふるさとへ
忍路(おしょろ) 高島 目に浮かぶ
江差恋しい ああ 初しぐれ
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