過ぎてしまえば

美しくもなく 豊かでもなく
楽天家でもなく さりとてぐれてしまうほど
愚かしくもなく
このままでいいわけないと 固(かた)い林檎を
サクサクとかじってた 孤独の日々も
過ぎてしまえばみな美しい
過ぎてしまえばみな美しい

堕(お)ちて行く夢を 時に描いて
女にも溺れた 不幸が住んでいるような
悲しい女に
こんなことしてちゃ駄目と 背中合わせの
涙声聞きながら 迷った日々も
過ぎてしまえばみな美しい
過ぎてしまえばみな美しい

青春の光 いつも遠くて 影ばかり近いと
時にはやけを起こしたり 傷つけ合ったり
これもまた若さのせいと 風に吹かれて
あてもなく歩いてた さびしい日々も
過ぎてしまえばみな美しい
過ぎてしまえばみな美しい

過ぎてしまえばみな美しい
過ぎてしまえばみな美しい
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