湯の郷つづり

石の階段 湯の香り
榛名に抱かれて 浮かんだオアシス
父と手を振り 曲がった路地は
夢二が旅した 情けの街道(みち)か
伊香保湯の街 癒やしの郷よ

利根の源 谷川の
雪解け水から 今年も春が
母の呼ぶ声 聞こえるような
谷間を見下ろす 上越線の
水上湯の街 温みの郷よ

けむる湯畑 こんこんと
白根の帰りは 熱い湯つかり
旅の道連れ 心に残る
西(さい)の河原(かわら)で 出逢った人よ
草津湯の街 夢見る郷よ
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