桜火

出会った頃と同じ風が吹いて 短く切った髪が季節を止める
重ねてきたのは時間だけみたいに 道には影が一つだけ

今はもう戻れない 二人では戻れない
どこなの?どこなの?どこにいるの? 心がまた叫んで

桜火のように ah ちぎれながら あなた越しに咲いては散った
幸せが生まれ変わる鼓動が 今 聞こえた

背の高いあなたの見つめる空を きっと私は掴めないけれど
足元に咲いている私の好きな花 あなたはきっと知らない

それぞれ大事な夢 二人が信じた場所
ここだよ ここだよ ここにいるよ 解けてゆく手の平

桜火のような ah 色に満ちて サヨナラから始まる一人
繋がれた 昨日に背を向ければ 花びらが道になる

私が探してるものは何? 私が明日を知りたいのは何故だろう?
本当の答えがあるなら…

逸らした目を ah 戻しながら 歩き出す 空を桜が埋めてゆく
いつの日にか巡り逢える私は 空には咲かない花 あなたの知らない色
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