薄化粧

木の葉の影が 夕暮れの
窓にゆれてる 山の宿
私の心も ゆれている
濡れた黒髪 湯上り姿
鏡の前で 紅をさす
あなたの好きな 薄化粧

ふたりの恋の 行く先は
辛い別れの 駅でしょう
それでもいいのよ 始めから
知って愛した あなたじゃないの
今夜もひとり 思い出の
鏡に映す 薄化粧

せせらぎ清い 山あいの
道にかくれた 恋の宿
溢れる想いに 耐えながら
女ごころの 未練が今日も
叶わぬ夢を 追いながら
あなたを待つの 薄化粧
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