季節の翳りに

ああ、いつのまにか ああ、時はすぎて
ああ、季節はもう秋です
ああ、木の葉ちらす ああ、風のように
ああ、あなたはいない

幼いころの秋は日暮れのかくれんぼ
やっとみつけたころに 日は沈む
あなたどこで暮らしているの
今すぐ 会いたい

ああ、花もなぜか ああ、顔を伏せて
ああ、かなしそうに見えます
ああ、この季節は ああ、ひとの心
ああ、うしろ向きです

あなたおぼえてますか あの日の影踏みを
ふたり子どものように追いかけた
つかまえたと思ったのは
あなたの 影だけ

そうね、私の恋は流れてちぎれ雲
小石けりけり帰る分かれ道
めぐりあえるその日はいつ
あなたと どこかで
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